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長生きしてもらう為の選択・・・

日曜日、こてつのお祝いでお台場に行く前に、すっかり恒例となった病院通いをしました。
リンパ腫の治療は一区切りがつき、この日を最後に一ヶ月間無罪放免となるはずだったのですが、、、


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血液検査と共にレントゲン、超音波検査をした結果、去年12月に指摘された2cmの脾臓内の影が、3cmほどにじわりと大きくなっていることが分かったのです。

これが悪性か良性かは、画像所見だけでは正確な判断はつきません。
脾臓のしこりの場合、2/3が悪性のことが多いそうで(涙)、良性病変だとしても大きくなって破裂する危険があるので、脾臓丸ごと摘出をするのが一般的な処置ようです。
先生にも「こなつちゃんが普通の子なら、まず取ります」と言われました。
こなつが普通の子でないのは、リンパ腫だから。
12月の段階では、まずリンパ腫の治療をするのが優先だったので、脾臓の方は経過観察ということで後回しにしました。
この間2度ほどレントゲン・超音波検査をしていて、前回4月のときは影が見つけられず、よかったー消えてくれたんだーとホッとしていたところに、影再び・・・やっぱりいたのか、しかも3cmに成長して。

でもリンパ腫の治療がひと段落したところでよかったです。
今後この影がいつ大きくなるか分からない。
このまま大きくならないかもしれない。
でも、もし急激に大きくなっていざ摘出が必要な時に、リンパ腫が再燃中だと難しい選択を迫られるわけで、それならばいつくるか分からない破裂をビクビク過ごすよりは、今のうちに懸念材料は取り除いておきたいと思ってしまうのです。

かつてナッちゃんの脾臓がスポンジの様に血液を吸い込んでパンパンに張れ、熱をもって苦しそうだったことを思い出すと、こなつにあんな思いはさせたくなくて。

ただ、脾臓は無くても問題ない臓器と言われても、本当に安易に取ってしまっていいものか。

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脾臓の組織は、機能の異なる白脾髄(はくひずい)と赤脾髄(せきひずい)の二種類から成る。 白脾髄は感染を妨げる免疫系の一部であり、抗体を生産するリンパ球を造る。
赤脾髄は血液を濾過し、不要な物質を除去する。赤脾髄には、細菌、真菌、ウイルスなどの微生物を消化する白血球である、食細胞が含まれている。
赤脾髄は赤血球の状態を監視する役目も持ち、傷付いたり老化や異常などにより、適切な機能を失った赤血球を破壊する。 また、赤脾髄は、白血球や血小板など、血液成分を貯蔵する働きも持つが、これらの成分放出は、赤脾髄の主要な役割からは外れる。人間は脾臓がなくても生きることが出来る。
怪我や病気などで、脾臓が回復不能な損傷を受け、手術で摘出する場合もある。脾臓を摘出すると、抗体を造る能力や、血液から微生物を除去する能力の一部が喪失し、体の感染防御力が低下する。
脾臓は肺炎球菌など、特定の細菌と闘う役割も持ち、脾臓の摘出は特に、肺炎球菌感染症の発症リスクが高まる。
しかし脾臓は生命に不可欠な臓器ではなく、肝臓など他の臓器の感染防御力や、不要な赤血球を除去する能力が高まり、脾臓の摘出で失われた機能が補われる。

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と、脾臓は免疫機能や血液のろ過、造血など大事な役割を持っていそうですが、摘出後は他の臓器がその機能を補うようになってくれるそうな。少し安心。
ただ癌と闘うこなつにとって免疫低下は一大事ですから、今後生活するうえで最大限注意が必要となります。

こなつの脾臓の影は、均一の色をしていて形もきれいで、悪性のものは白と黒が入り混じって見た感じにも良くないらしいのと比べると、そんなに悪いものでは無さそう、と先生が言ってくれたのが心の支えです。
進行もゆっくりだし、大丈夫だよね、ね。
リンパ腫は落ち着いているのに貧血傾向が治らないのも、脾臓のこれが原因かもしれず、摘出すれば治るかもと言われました。
ま、あくまでも可能性ですけど。

良性か悪性かの判断をつける為に開腹手術が必要なら、何度も麻酔をかけるリスクを考えれば、この段階で取ってしまった方がいいか。
手術の方向に傾きつつも、ただその場では判断をつけられずペンディングし、ケンヤちゃんと話し合って帰ってから電話をして手術の方向で話を進めてもらいました。

10歳のシニアだし、リンパ腫あるし、麻酔の危険など考えたら心配でたまりませんが、実は、脾臓の他にもうひとつ、気になるところがあるのです。

それがこれ。

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10日ほど前から、こなつの左胸いちばん上の乳首にカサブタができているのです。
先週の診察の際、カサブタを取って診てもらい問題ないと言われたものの、一週間経っても治らず、先日もう一度診てもらったら、「炎症では無い」と・・・。
癌とまでは言わないけれど、上皮系の細胞が見受けられる、そうなのです。
はっきりさせる為に病理検査に回されることになりました。

乳腺腫瘍、脂肪細胞腫、メラノーマ、線維肉腫、扁平上皮がん、、、

もういろんな嫌な言葉が頭のなかをぐるぐるします。
こなつに苦しい思いだけはさせたくないのに。

でもリンパ腫宣告のとき、一度奈落の底に突き落とされているので、何があっても驚かないつもり。
脾臓や乳首が悪性だったとしても、治せばいいのさ、治せば!!

来週の手術日までには病理検査の結果も出るので、切除した方がいいものなら脾臓と合わせて手術をしてしまうつもりです。


うん、長生きしてもらう為の選択です。


・・・と、つらつらと書いてますが、一度も入院も手術もしたことがないわたしなので、こなつの今回の手術を軽く考えてやしないか心配で。。。自分の選択が間違ってないと言い聞かせたいんですよね(´`)

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コメント

「選択」 本当に難しいですよね。

当の本犬が選択してくれたら一番いいのですが、そうもいかず、汗。

今までもいろんな選択を迫られては、飼い主の立場で選択してきましたが、
果たして本犬の意向にあっていたのだろうかと後悔はしてませんが、
いつも自問自答の繰り返しです。

ついでに本犬にアフレコで聞いてみたりもします(笑)
そんな時は「パパちゃんとママちゃんの子でしゅよ。
パパちゃんとママちゃんが決めたことでしゅから大丈夫でしゅ!!」とアフレコしときます(笑)

今は本当に久しぶりに2wanとも落ち着いてくれているわが家ですが、
いつ何が起こるかわからないので、こてこなママの知識、文献、参考にさせていただいております。

2012/05/31 (Thu) 16:16 | bun #6XGrrLw2 | URL | 編集

★bunさんへ
アッチュ、マックスくん達は幸せだと思いますよ。
bunさんとkuniさんが彼らのことを第一に思っていること、絶対感じていると思います。

こなつにアフレコさせてもそんな殊勝な言葉がでてくるかどうか・・・(^^;A

こなつのモチベーションはやはりご飯だと思うので(家族愛よりも・・・)、手術が終わったら美味しいもの食べようね、と甘い言葉でつって、明日の手術を乗りきってもらおうと思います!

2012/06/02 (Sat) 21:06 | こてこなママ #A1vz8dvw | URL | 編集

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