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3月26日 多機能不全から最後の桜

こなつが逝って10日経つというのに、以前と変わらぬちんたらペースの更新ですみません。

今朝はみぞれが降ってまして、数日のこの寒さで、夜は縮こまってうたた寝しています。
寒いと動きがさらに悪くなるもんで。
最高の犬たんぽがいなくなっちゃったからなあ・・・(涙)

あ、シュナっちはいますが、身体がゴツゴツしてて、触り心地が全然違うー・・・(涙)


話は3月26日に戻ります。

こなつの様子が落ち着いているから、もしかしてと期待を抱いて亀戸動物病院に行ったのです。
酸素室に目張りして、濃度の高い酸素が逃げないようにして、酸素室ごとこなつを車に乗せました。
ふたりがかかりで担いで、うちの狭い玄関をやっとの思いで通したのに、なんでだか結局酸素室の扉を開ける必要があって、みるみる濃度は下がっていきましたが・・・(--)

携帯用の酸素をシューシューとこなつにあてながらの道中となりました。

あ、そだそだ、なんでだかじゃないです。
いざ出発、とこなつを見たら、嘔吐していたのです。
嘔吐の処置をする為に、酸素室を開ける必要があったのでした。

たかだか10日で、そんな大事なことを忘れちゃいかんですね。


亀戸まで、40分足らずで到着。
池尻に比べたら近いし、今までならそんなに苦にならない距離だけど、こなつのこんな状態のときだと、もっと近い病院だったらよかったと思いました。


この日は朝香先生はいなくて、副院長の池田先生の診察。
池田先生は腫瘍科認定医Ⅱ種をお持ちです。

まずは血液検査でしたが、これで少しは良くなっていれば、次の手を打てるかも。
そんな期待を抱きつつ待っていると・・・


結果は残酷でした。


赤血球(550-820) 276
ヘモグロビン(12.6-19.4) 7.4
ヘマトクリット(36.9-55) 19.7
血小板数(8-56) 8.1
白血球(6600-18400) 800
好中球(3000-16300) 600
BUN(7-24) 74
クレアチニン(0.5-1.8) 2.9
無機リン(2.5-6.8) 16.1
GPT(10-100) 101
GGT(0-7) 81
アミラーゼ(500-1500) 2003
リパーゼ(200-18000) 5688.7


多機能不全を起こしています。

おそらくもって今晩か、明日。


そう告げられました。

今思い出しても、この宣告は涙が出ます。

ただ、そうはっきり言ってもらえたことは、覚悟をもたせてくれました。
すでに覚悟はしていたはずなのに、何度も何度も期待をしちゃっていたんです。

こなつとお別れの時間が近づいている。
でもまず気がかりなのは、こなつが苦しまないかどうか。
眠るようにいければいいのだけど。。。
先生に聞いたのですが、多機能不全を起こしているので眠るようには難しい、おそらく苦しい時間はあるでしょうと、言いにくそうに言われました。

この時点で、前日病院でカテーテルでオシッコを抜いて以来、まったくオシッコをしていなくて、腎臓が機能していないらしく、それで気持が悪くて何度も吐くらしいので、せめて吐き気を抑えてあげたくて、強力な吐き気止めのセレニアを注射してもらいました。
それと抗生剤を注射。

どうかどうかどうか、こなつがしんどい思いをしませんように。

それだけが願いでした。


最後に、昨日から後ろ脚に入っていた留置針を抜いてもらいました。
もう何も治療することはないから。
これで長い長い治療は終わりだから。

そんな気持ちでした。


診察室での最後の宣告から、涙は止まらなくて、車に乗ってからも号泣でした。

それこそこれが最後のドライブになるんだと思っていたのです。


最後なら。
最後だから。

こなちゃん、一緒に桜が見たいね。


そんなわがままを口にしてみました。

3日前に都内で桜の開花宣言が出たばかりで、千葉はまだ咲いているところも少ない時でした。
もう夕方の6時くらいで薄暗くなってきたし、冷えてきたし、ケンヤちゃんは、こなつの負担になることはしたがらないし。
無理だなあ。


と、思っていたら、ケンヤちゃんが家の近くの公園の駐車場に車を停めたのです。

そこは、毎年こてこなと一緒に桜を見に来ていた公園。

こなちゃん、桜見れるかな。
でもまだ咲いてないかな。


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咲いてたー!

ソメイヨシノはまだだけど、枝垂れ桜に少しだけど咲いていました!
(あれ?桜だよね?梅じゃないよね・・・大事なとこなのに)


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こなちゃん、見える?

きれいだね。


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スマホだし、薄暗くて画像が悪いけど、胸いっぱいになる一枚です。

こなつと今年も桜を見れました。


こなちゃん、たくさんの夢を叶えてくれてありがとう。


昔、飼い主と犬との関係を占ってくれるという占い師さんにみてもらった時、わたしにとってこなつの存在は、

『夢の広がり』

だと言われたことがあります。


今まで何度もその言葉を思い出すことがあったけれど、この時もそう。
こなつはいつもわたしの夢を、大きく大きく膨らませて叶えてくれるのです。



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これは、3月21日。
亡くなる一週間前に同じ公園に散歩にいったとき。

桜の偵察にいったのでした。

毎年撮っているステージに今年も乗ったよ。


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ヨチヨチ歩きだけど、ご機嫌さんでしっかり歩いてました。


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ああ、ごめん、鼻ピンだあ。


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このときは固い蕾だった桜も、この一週間後のこなつが旅立った日曜日は一気に満開に。


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こなちゃん、自分のための桜カーペットを敷いていったんでしょ。

またひとつ、夢を見せてくれたこなつなのでした。


あ、で、ついもう美しい思い出にすりかえていますが、「おそらく今晩」と余命宣告された辛い夜のことですね。

それはまた次に・・・。


全部語り終わった後にコメントのお返しをしようと思っていると、いつまでたってもお返事できなくてすみません。
こなつにいただいた言葉、すべて嬉しく読ませていただいています。

同じリンパ腫、はたまた違う病気で闘っている子、闘い終えた子たち。
たくさんの思いをありがとうございます。

どの子もみんな本当にがんばったんだろうなあ。
胸いっぱいです。


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